マーカにする画像は前回と同じものを使用しますが、好きな画像を自分で用意して使用してもOKです。

続いて表示する3Dのモデルを下記リンクからダウンロードし、任意のフォルダに解凍してください。
ダウンロード→Android.zip
また、今回用意したCG以外にもmetaio CreatorでCGのサンプルが提供されていますのでそちらをAndroid.zipの代わりに使用することもできます。
Windowsの場合:
C:\…略…\metaio\Creator 3.2.2\examples\content\3D_Models

まず前回説明した方法でマーカを読み込みます。
次に、○で囲んだボタンをクリックしてください。ファイル選択ダイアログが表示されるのでandroid.objを選んでください。

下の図のようにドロイド君が編集画面上に表示されたらCreateボタンをクリックして、これらの情報の新規登録操作を行ってください。

前回と同様にデータのアップロードが終わったらQRコードを撮影してスマホやタブレットにデータをダウンロードし、マーカにカメラをかざしてみましょう。ドロイド君がマーカ上に表示されれば成功です。

続いて3Dモデルの大きさや位置、向きの調整をします。画面左側の3Dと書かれたボタンをクリックしたあと3Dモデルをクリックしてください。

左下の図の様な軸が表示されるはずです。各軸をドラッグしてマウスを移動させると3Dモデルの位置を調整することができます。また、水色の●をクリックすると表示が切り替わります。具体的には、下図中央の表示のときにCGの向きを、下図右側の表示のときに大きさを調整することができます。試しに各色の軸や帯を操作してみれば理解できると思います。
ちなみに、大きさの調整の際には黄色い■が表示されますが、これは各方向に当倍率で拡大・縮小を行うものです。

調整が終わったら再度、アップロード→QR撮影→マーカ撮影をやってみてください。変更した内容が反映されているはずです。
--------------------[ ここで補足 ]--------------------
junaioで表示できる3Dモデルは今回使用するOBJファイル(.obj)の他、FBXファイル(.fbx)なども対応しています。FBXファイルではアニメーションにも対応しているのでよりリッチなコンテンツを作ることもできます。
いずれのモデルもblenderのようなソフトを使用することで自由にモデルを作成できます。また、本記事ではCGの色や質感に関する情報はテクスチャ画像として用意しいますが、モデルの方に色を持たせることも可能です。(metaioCreator 3.0以降)
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ここまでに紹介した方法で、モデルさえ手には入れば3DのARコンテンツを作ることはできます。ただ3Dモデルが手に入りづらい・作るのが難しいという人には他の表示方法もありますので簡単にですが紹介します。
まず表示したい絵が描かれた画像や人物が写った写真を用意します。
これを画像編集ソフト(GIMPなど)を用いて背景が透明な画像をPNG(.png)形式で作成します。

(↑背景が透明になっています)
あとはこれをマーカー上に表示するようにmetaio Creatorで設定してアップロード→QR撮影をした後、マーカにカメラをかざしてみてください。

すると下の写真のように、直立したモデルが表示され、色々な角度から見ることができます。使い方によってはこれで十分なこともあるのではないでしょうか?

今回はここまでです。次回はマーカの登録をjunaio側で行い、その場にある物の上に自由にCGを重ねあわせる方法について紹介します。
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