2014年12月21日

第0回 ARコンテンツを作ろう:はじめに

AR(拡張現実感)技術を利用したコンテンツの作成は数年前まで専門知識を必要としていました。しかし、最近は専用のツールが登場したため敷居が一気に下がり、誰でもコンテンツを作成することが可能になりました。ただ残念なことに、このようなツールの存在があまり知られていないのが現状です。そこで当ブログでは、比較的扱いが簡単なjunaioというARブラウザにスポットを当て、これに対応したコンテンツを作る方法を数回に分けて解説してみたいと思います。

【掲載予定の内容】
  第1回 公開アプリをいじってみる
  第2回 コンテンツ作成ツール〜metaio Creator〜
  第3回 ARコンテンツを作ってみる@
  第4回 ARコンテンツを作ってみるA
  第5回 Instant Tracking 〜その場にある物をマーカーに〜
  第6回 マーカーレスAR
  第7回 cardboard対応360°コンテンツ
  第8回 metaioCreatorでAndroidアプリを作成しよう
  第9回 WEBプログラミングによるARコンテンツ作り 〜ARELの紹介〜
  第10回 ARコンテンツ開発の準備(AREL編)
  第11回 ARで使用するCGやマーカーの指定・追加 (AREL編)
  第12回 CSSやjavascriptを使った情報提示 (under construction)
  第13回 GPSを使った位置情報コンテンツ (under construction)
21/12/2014更新

【metaioCreator解説記事】
 福岡で一緒にAR勉強会をやっている越水さんが運営しているキリンブログの方でmetaioCreator利用に関する要点が分かりやすくまとめられています。クイックスタートにお勧め。
  プログラミングが出来なくても簡単!ARコンテンツの作り方 
  導入編 ・  実践編

【junaioドキュメント(日本語版)】
 同じく一緒にAR勉強会をやっている岩崎さんが、junaioのドキュメントサイトを日本語に翻訳してくれています。英語はちょっと・・・という方はぜひこちらを参照してください。
  junaio日本語ドキュメント


posted by yoshinaga at 11:16 | Comment(4) | 技術

2014年12月17日

ARマーカーの位置・姿勢計測とコンテンツの制御

 ARではマーカーの位置や姿勢に応じてその上に表示されるCGの見え方も変化します。この技術は、画像処理を用いたマーカーの位置や姿勢のリアルタイム推定によって実現されています。
 metaioなどのツールでは通常、これらの技術を意識することなく簡便にマーカーの上へのCGの重畳を行えます。しかしリファレンスなどをよく見ると、マーカーの位置・姿勢を数値として取得する関数が用意されていて、下の図のように「xyz座標t」と「姿勢行列R」という形式で取得できます。

1.png

 今回はマーカーの位置・姿勢を利用することで作れるちょっと動的なコンテンツのアイデアをまとめておきます。これからARを勉強する人やCGを表示するだけでは物足りない人の参考になれば幸いです。

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posted by yoshinaga at 14:18 | Comment(0) | 技術

2014年12月15日

metaioCreatorでcardboard対応の360°コンテンツを作成しよう

 今年(2014年)はTHETAという全方位カメラがRICOHから発売され、全天球画像の取得がこれまでと比べて安価・簡便になりました。そのため、下の動画のようにスマホ・タブレットを手で持って動くと視点が変わるコンテンツを多く見かけるようになりました。



 このようなコンテンツの作り方はさまざま紹介されていますが、実はmetaioCreatorとjunaioを用いればプログラミングをすることなく、非常に簡単に実現することが出来ます。そこで今回はjunaioに対応した360°コンテンツの作成方法について紹介してみようと思います。

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posted by yoshinaga at 14:35 | Comment(0) | 技術